ライダー用のシューズは万一の事故の際も足を保護してくれる安心感がありますが、穂高性能の面はどうしても、キャンプ場についてからのアクティビティには不向き。
この記事では、バイクキャンプ歴9年で北海道一周キャンプツーリングを経験している筆者がおすすめの【キャンプツーリングで使えるシューズ】を紹介します。
もくじ
キャンプツーリングの靴選びのポイント
バイクでのキャンツーをする際に履いていく靴(シューズ)を選ぶうえでのポイントは主に以下の3点です。 ・防水性能
・カットの高さ
・歩きやすさ
値段とデザインは人によって基準が異なりますが、バイクでキャンプという特殊なアクティビティをするのであれば、どんな人でもこの3点は重要なファクターでしょう。・カットの高さ
・歩きやすさ
防水性能で靴を選ぶ

しかし、予期せぬ雨に打たれることもあるのがバイクでのキャンプツーリング。
また、時期によっては雨が降らなくても朝露で起床後の芝が湿っていることはよくあります。
靴は1度濡れると渇くまでに時間がかかるうえに、悪臭を放ちます。
テント内で自分の靴の悪臭が充満するのは耐えがたい苦痛なので、靴の中を濡らさないことはとても重要な要素です。
ですので、バイクでキャンプツーリングをする際には【防水性能】は必須の条件であると言えます。

GORE-TEX ゴアテックスは「水を通さないのに汗を水蒸気として放出して蒸れない」という魔法のような素材です。
バイクの運転中は汗をかきにくい環境ではありますが、キャンプ場についてからのテント設営や朝のハイキング等ちょっとしたアクティビティの際には思っているよりも汗をかくのでゴアテックス素材のシューズはキャンプツーリングにピッタリです。
カットの高さで靴を選ぶ

直接命に関わる部位ではないものの、転んだ場合にまず地面と接触するのは「足」なので、くるぶしまで隠れるミドルカット~ハイカットのシューズがおすすめです。
ローカットのシューズだとバイクにまたがると足首が露出してしまい、寒いうえに雨が降ると足首から浸水してしまうのでおすすめできません。
歩きやすさで靴を選ぶ

キャンプ場の地面は街中の舗装された地面とは違い、でこぼこしてたり滑ったりぬかるんだりするもの。
自分の足にフィットしている靴を履くことは、アウトドアをはじめとするキャンプの基本中の基本です。
リサイクルショップなどで他人の足の型がついている靴などは買わないようにしましょう。
中古の靴を買うときは新品同様の商品を選ぶのがおすすめ。
おすすめシューズ

この3点を完璧に網羅しているのが「登山・ハイキング用」のシューズです。
バイクブランドのシューズがツーリングに最適なのは間違いないのですが、キャンプやその他のアクティビティも楽しみたい人には登山メーカーのシューズがぴったりです。
キャンツーを快適に楽しむための登山用シューズを選ぶ場合は【低山~2000m】・【ハイキング用】で十分です。
真冬にバイクでキャンプツーリングをする場合は冬山登山にも履ける「アルパイン用」がおすすめですが、ほとんどの人には値段が高く、オーバースペックと言えます。
以上のことを踏まえて、バイクキャンプツーリングに履けるおすすめツーリングシューズを紹介します。
MAMMUT マムートの靴

ブランドが設立された当初は農業用のロープを製造していましたが、このロープを応用してクライミングロープを開発し、これが評価されて現在の「登山ブランド」へと成長しました。
日本にも全国に直営店があるので、購入後のサポートも手厚いのが嬉しいです。
正規取扱店 STORE LOCATOR | MAMMUT – マムート – 公式オンラインストア
ドゥカン ハイ GTX メンズドゥカン ハイ GTX

カラー:ブラック/ブルー/レッド
2019年の発売からMAMMUT定番人気シューズになったドゥカンシリーズのハイカットモデル。地面からの突き上げ感・衝撃を吸収して自然な歩行をサポートする独自技術「フレクストロンテクノロジー」が人気の秘訣です。
登山初級者~中級者が好んで使用している人気の登山靴です。
ゴアテックスでハイカットなモデルなので、キャンプ地周辺ををガシガシ散策したりハイキングしたりする人におすすめ!!
マーキュリー 4 ミッド ゴアテックス

カラー:ブラック/チタニウム/ダークサンド/ダークイグアナ/アンバー
マムートの「マーキュリーシリーズ」は大人気のベストセラーモデル。これを改良した新作がマーキュリー4です。
ソールには高反発EVAウェッジを使用していて、履き心地は柔軟性があり優れたグリップ力があるモデルです。
ゴアテックス素材なので防水性能に優れており、生地にはドイツ製の上質なレザーを使用しているので、バイクに乗る際もガシガシシフトチェンジしても安心の耐久性です。
トロバット ガイド II ハイ ゴアテックス
![[Mammut] トレッキングシューズ トロバット ガイド II ハイ ゴアテックス メンズ / 3030-03560](https://otobiga.com/wp-content/uploads/2024/05/image-1.jpeg)
カラー:グレー/ブラウン
トロバットシリーズの最新シューズで、あらゆる山の環境に対応する本格登山者向けのモデルです。形状が無限に変化する3Dメモフォームのクッション性が、しっかり踵をホールドしてくれるのが特徴です。
真夏のバイクキャンプツーリングには暑くなってしまう可能性がありますが、足の保護という面ではバイク用のシューズ並みに保護してくれます。
mont-bell モンベルの靴

日本国内に120店舗以上お店があるので、実際にお店まで足を運んで自分に合う登山靴を選べるのが最大の魅力です。
専門知識を持ったスタッフが丁寧にアドバイスしてくれるので、初めての靴選びにもおすすめです。
モンベルショップに行くと、靴売り場の前でお客さんとスタッフが靴を選んでいる光景を必ず目にします。
マウンテンクルーザー400 BOA

カラー:グレー/タン
マウンテンクルーザー400 BOAは軽量でフィット感が抜群の全天候型ミドルカットブーツです。正面についているダイヤルを回すだけでフィット感を調節できる「BOAシステム」が便利で、脱ぎ履きが面倒という登山靴の欠点を完全に克服したシステムです。

そうそう切れるものではないですが、万が一切れた場合は「エマージェンシーループ」に靴紐を通すことで応急処置ができます。
バイクの運転中に靴紐がほどける心配がないのもキャンプツーリングには嬉しいポイントです。
より本格登山モデルの【アルパインクルーザー800 BOA】もあります。
足首部分にベルクロがあってマウンテンクルーザーよりも細かなフィット感の調節が可能です。
レディースモデル・幅広モデルがあります
マウンテンクルーザー600 レザー

ミドルカットなので、夏でも快適なうえに脱ぎ履きの手間もかからないのが嬉しいですね。
前部を継ぎ目のない一枚革で包み込むことで抜群のホールド感と耐久性、防水透湿性を実現しています。
アルパインクルーザー 1000 レザー

レザーブーツなので、バイクとも合わせやすいのが嬉しいポイントです。

The North Face ノースフェイスの靴

アウトドアとは無縁の人でも知っている有名ブランドです。
機能性だけではなくお洒落も追及しているブランドなので、厳しい環境においてもファッション性を重視しているギアが多く展開されています。
キャンプツーリング以外のタウンユースでもガシガシ使いたい人にはおすすめのブランドです。
クレストン ハイク ミッド WP

カラー:グリーン/ブラウン/ブラック/グレー
春~秋の低山ハイキングや日帰り登山に最適な一足です。ウォータープルーフなので、ゴアテックスほどの防水性能はないですがタウンユースにも使えるデザインなのが嬉しいです。
長期のキャンプツーリングでは防水面で不安がありますが、大雨の中を長時間運転しない限り濡れることはないでしょう。
剛性の高いミッドフットシャンクプレートにより、足全体の安定性を高めます。つま先にゆとりを持たせつくりなので、足指で地面を掴むようなグリップ感覚を得られます。
サミット ブライトホーン フューチャーライト
![[ザノースフェイス] トレッキングブーツ Summit Breithorn FUTURELIGHT サミット ブライトホーン フューチャーライト NF02312 メンズ](https://otobiga.com/wp-content/uploads/2024/05/image-3.jpeg)
防水素材には、ナノレベルのポリウレタン繊維をミクロ単位で吹き重ねてシート状にした、THE NORTH FACE独自開発の防水通気素材「FUTURELIGHT」を使用しています。
足首までしっかりホールドしてくれるので、バイクのツーリングにもピッタリな1足です。
MERELL メレルの靴

2500万足以上の販売の中で培った高いパフォーマンスは確かなものがあります。
廃材を出さなかったり積極的にエコ素材を使っているので、地球に寄り添ったブランドでもあります。
ノースフェイスのように「日常使いできるデザイン」なシューズが多いです。
モアブ 3 シンセティック ミッド ゴアテックス

カラー:インセンス/バーチ/カンガルー/ブラック
デザインだけでなく、快適性とパフォーマンス性を向上させるため、ミッドソールに採用しているEVAフォームの弾発性やフットベッド、アウトソールの形状をアップデートしています。また各所にリサイクル素材を採用することで自然に寄り添ったMERELLらしさが体現されています。
モアブシリーズはメレルの人気シリーズでこの靴以外にも色々なモデルがあります。
バイクのキャンプツーリングで使用する場合は、足首の保護と防水の観点からミドルカットかハイカットモデルがおすすめです。
ウォータープルーフとゴアテックスの2種類があるので注意してください。
LOWA ローバーの靴

LOWAはQUALITY(品質)、FIT & COMFORT(フィット感と快適性)とそれを支えるINNOVATION(技術革新)の3点に重きを置いているブランドです。
製品の製造をヨーロッパで行うことにこだわっていて、伝統と品質を重んじて靴づくりを続けています。
ヨーロッパで生産されてはいますが、日本のアウトドアショップでも取り扱っている人気のブランドです。
バイクのキャンプツーリングには大げさに感じるかもしれませんが、LOWAは他の人と被りにくいので個性を出したい人にはおすすめです。
バルド GT

カラー:ブルー/レッド
LOWAのバルド GTは、週末の山歩き向けに開発されたトレッキングブーツです。足運びのしやすいやや柔らかめで、しっかりとしたグリップ力を発揮するソールを採用しています。
歩行時にベロ部分が中央からずれないようにするための、独自システム「X-Lacing」のおかげで、足のフィット感を失わず、快適性をサポートしてくれます。
もちろんゴアテックス素材なので、雨やぬかるみもOKです。
レネゲード X GT MID

コンフォートな履き心地をテーマに開発されたレネゲードは、ソフトな足入れ感、歩いた時の安定感が特長です。ソールのサイド部分の立ち上がりを高くし、着地時のかかとのブレを抑制し、安定感を高めます。ソールには、Vibram社のアウトソールを採用、ミッドソールには、クッション性能を備えたPU素材で構成されています。
タホー プロ II GT Ws

カットの高さを抑え、当たりの柔らかな素材を採用しているので、歩行時やバイクの運転中でも動きにストレスなく対応してくれます。
ローバーのトレッキングシューズの中でもより「本格モデル」の1足です。
丈夫で生地に厚みがある「ヌバックレザー」を使用しているので耐久性も抜群です。
LA SPORTIVA ラ・スポルティバの靴

イタリアのブランドですが、売上の8割は海外に輸出したものなので、ワールドワイドなブランドであることがわかりますね。
日本法人ができたのが2013年と、比較的最近なこともあり国内の知名度はそれほど高くないので人と被らないのが嬉しいです。
クライミングシューズも得意とするブランドなので、足のフィット感が本当に素晴らしいです。
スポルティバ TX5 GTX トラバースX5 ゴアテックス

足に吸い付くようなフィット感と、テクニカルな足さばきを必要とする荒れた地面でもしっかりグリップします。
耐久性が高いラバー素材を補強した素材を使っているうえに、つま先部分の厚みを増すことで、耐摩耗性を高めてあります。
バイクの運転ではシフトチェンジでどうしても、シューズのつま先が摩耗しやすいのでありがたいですね。
スポルティバ ウルトララプター2

ウルトララプター2はミドルカットになって、より足首を包み込んで保護してくれるのが特徴です。
そして片足あたり約470gという驚きの軽さ。
「走れるトレッキングシューズ」をテーマに開発しているだけのことはあります。
バイクに乗る際はある程度重さがあるほうが足が守られている感がありますが、ゴアテックスで防水面の心配はないのでキャンツーにもしっかり使えます。
まとめ
バイクでのキャンプツーリングで使える、6つのブランドの登山靴・トレッキングシューズを紹介しました。安い物ではないですが、自分の足に合ったシューズを履くことはアウトドアアクティビティの基本中の基本です。
バイクでのキャンプは突然の雨に打たれる可能性も視野に入れておきましょう。
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海外ブランドであればサイズ感も不明なので、必ず試し履きをしてから購入するのがおすすめです。
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