とくに車中泊をする際には、電力源があることによって車内の楽しみ方や快適さは大きく変わってきます。
例えば、ポータブル電源があればスマートフォンを充電するだけではなく、車中泊の朝に電気ケトルでお湯を沸かしてコーヒーを淹れたり、IHコンロで目玉焼きやソーセージなどの朝食まで作れてしまいます。
自分の好きな空間でまったりと温かいコーヒーと朝食を食べられるのは至福の時間ですよね。
また、不自由を楽しむのがキャンプの醍醐味ですが、寒さが厳しい冬は命の危険を伴うこともあるので、暖かく安全に楽しむためにも寒さ対策の電気器具を使用するのも一つの手です。
車中泊やキャンプにポータブル電源はなくてもなんとかなることも多いですが、あることによって得られるものが多くあります。
また、キャンプや車中泊をしない場合でも、非常時用の電源としてポータブル電源を導入される方も増えており、ポータブル電源の需要は広がってきています。
しかし、いざポータブル電源を導入しようと思っても、様々なメーカーから製品が出ていて、金額も高価なものから安価なものまであるため、どの製品を購入するべきか悩んでしまいますよね。
選び方を間違えてしまうと、手持ちのアイテムが使えなかったり、ポータブル電源の故障にも繋がります。
ポータブル電源は、使うシチュエーションや使用したいアイテム、そしてどのくらいの時間使用したいかに合わせて容量や出力を選ぶことが大切です。
本記事では、自分にあったポータブル電源の選び方や、1万円から購入できるポータブル電源を紹介しているので、是非参考にしてみてくださいね。
もくじ
ポータブル電源ってなに?

ポータブル電源は充電をして持ち運ぶことができるので、コンセントがないキャンプや車中泊などの電力の供給源として使用することが可能です。スマートフォンなどのデジタル機器や電化製品に電力を供給することができるので、様々な用途で活用することができます。
発電機と比較すると音も静かで安全で、排気もないため、車内やテントの中などの狭い空間でも安心して使用することができます。
モバイルバッテリーとの違い

容量と出力の大きさ
共通点が多いポータブル電源とモバイルバッテリーですが、大きな違いは容量と電流の強さです。製品によって容量や出力の幅が広くありますが、ポータブル電源はモバイルバッテリーよりもどちらも大容量です。容量と出力の違いによって、モバイルバッテリーは主にスマートフォンやPCなどの出力が小さいデジタル機器の充電に使用されることが多いです。ポータブル電源は製品の容量と出力にもよりますが、多くのデジタル機器や電化製品を使用することができます。
サイズの大きさと重量
ポータブル電源とモバイルバッテリーでは、ポータブル電源の方がサイズが大きく、重量も重いことも違いの一つです。ポータブル電源は手のひらに収まらないのに対して、モバイルバッテリーは小さいものであれば卵程度のコンパクトなものまであります。そのため、モバイルバッテリーはカバンやポケットなどに携帯して使用できるのに対して、ポータブル電源は持ち運ぶことはできますが、携帯はできません。
ポータブル電源は、容量と出力が大きい分電気を貯蓄するのにそれなりの大きさと重量が必要になりますが、最近は軽量化や小型化が進んでいるため持ち運びは容易なものが多いです。
ポータブル電源をおすすめする理由

1. 電化製品が使える
キャンプや車中泊などの屋外であってもポータブル電源があることによって、電子機器の充電だけではなく、家庭で使用している電化製品を使用することができます。キャンプや車中泊の快適さが格段に変わるでしょう。また、家の庭でバーベキューをする時などは、証明や扇風機がポータブル電源から電力が取れれば、延長コードを使って家のコンセントから電源を取る必要もないので便利です。2. 夏秋冬快適に過ごせる

夏の暑さが気になる時期
夏の車内やテントの中は温度が上がりやすいため、気温が下がる夜になっても寝苦しいことが多いです。朝起きたら汗がびっしょりで気持ち悪い…という経験をした方も多いのでは。汗を大量にかくことによって熱中症になるリスクも高まるため危険です。ポータブル電源があれば、扇風機を使用することができるので安全で快適な睡眠をとることができるでしょう。冬の寒さが気になる時期
冬のキャンプの夜は、遅くまで外にいると体が冷えてしまうこともあります。その状態で寝袋に入ってもなかなか寝袋の中が暖かくなりません。どんなに質の高い寝袋があったとしても、寝袋が発熱するわけではなく、自身の熱によって寝袋の中が温まるので、体が冷えてしまっているとなかなか温まらないのです。そんな時に、ポータブル電源を使って電気毛布やヒーターを使用すれば、すぐに暖かくなり快適な睡眠に入ることができます。春秋の過ごしやすい時期
日中過ごしやすい秋や春も、夜になると一気に気温が下がることがあります。とくに、キャンプや車中泊で標高の高いところに行った場合は気温差が激しくなりやすいので要注意です。思っていたよりも冷え込んでしまった時のために、ポータブル電源と電気毛布を備えておくと安心です。3. 複数の接続端子が使用できる

製品によってはUSBやコンセントなどの接続端子が複数あったり、複数の接続が可能なものもあります。そのため、複数のスマートフォンを充電しながら他の電化製品を接続することもできるので、より快適に過ごすことができます。
4. 非常時用のバッテリーになる

ポータブル電源を充電することができるソーラーパネルもあるため、いざという時のためにセットで準備しておくことで日中にポータブル電源を充電することができるので電力源の心配がありません。
セットで購入することで、安く手に入れることができる製品もあるのでチェックしてみてください。
5. 節約できる

他にも、車からのシュガーソケットからも充電が可能です。長時間の運転になる場合や、通勤の間に充電しておくことで電気代の節約が可能です。また、シュガーソケットに繋いでおくことで、非常時の時に充電し忘れていたということを防ぐこともできます。
ポータブル電源は何に使うのか

キャンプ・車中泊での使用例
キャンプや車中泊をするときに、ポータブル電源を使用するシチュエーションを挙げてみました。IHヒーター

また、キャンプ場に中には芝生が綺麗に管理されており、BBQ、焚き火、バーナーなどの火器の使用禁止がされているところもあります。その場合、ポータブル電源とIHヒーターがあれば、調理を楽しみつつキャンプをすることが可能です。
炊飯器

電気毛布

小型冷蔵庫

扇風機

消費電力と出力とは?

消費電力と定格出力
家電を使用する際に使う電力のことを消費電力といい、ポータブル電源が安定して出すことのできる電力のことを定格出力といいます。どちらも値はW(ワット)を使います。家電を使うには、この消費電力をポータブル電源の定格出力が上回っていないと使用することができません。例えば、IHクッキングヒーターの消費電力が1500Wだとすると、ポーターブル電源の定格出力が500Wだと使用することが出来ないため、定格出力が1500W以上のものにする必要があります。
そのため、家電の消費電力とポータブル電源の定格出力をチェックしておくことが大切です。
また、ポータブル電源には瞬間最大出力というものがありますが、これは瞬間的に出力できる最大電力のことを指しています。しかし、安定的ではないため、家電の起動時などの瞬間的に消費電力が高くなる時に使われます。そのため、基本的には定格出力を確認して使用していきましょう。

ポータブル電源の容量

ポータブル電源のバッテリー容量は、大きければ大きいほど、多くの機器を長時間使用することができます。また、容量が大きいほど定格出力も大きくなる傾向にあります。ポータブル電源の容量はWh(ワットアワー)で表すことが多いです。では、家電を使用する際にポータブル電源の容量をどのくらい使うのでしょうか。
計算としては、『消費電力(W)✖️ 時間 = 必要な容量(Wh)』で家電を使用するのにどのくらいの容量が必要かがわかります。
例えば、50Wの消費電力のものを3時間使用したい場合、
50W ✖️ 3時間 = 150Whとなるため、 150Wh以上のポータブル電源が必要となります。
以下で、使用用途に合わせたポータブル電源の容量の目安をまとめてみました。

安心できるポータブル電源メーカー
ポータブル電源は電気製品であるため、ある程度の確率で初期不良や故障が起こる可能性があります。また、ポータブル電源は10年という長寿命なものが多いため、その間に故障やトラブルがないとはいえません。購入後に会社が消えてしまったり、サイトへの問い合わせが出来なくなるといったケースも少ないため、10年後まで会社がある見込みがあるかを見ていくことが大切です。
そのため、会社がなくなるリスクが少ない信頼性の高いメーカーで購入することをお勧めします。ポータブル電源のブランドでは、Jackery、Eco Flow、Anker、BLUETTIが有名です。購入後のアフターサービスの手厚さや、保証や保証の延長を行っているブランドも多いため、安心して購入することが出来ます。
1.Jackery

2.Eco Flow

3.Anker

4.BLUETTI

1万円台で購入できるポータブル電源
1万円台で購入できるポータブル電源を紹介していきます。容量は、日帰りで電子機器の充電をするのに適しています。ただし、AC出力ポートが搭載されていないものが多いです。使用する用途や、必要な容量を把握して購入を決めましょう。Jackery Explorer 100 Plus 99.2Wh ポータブル電源

価格:15,900円
容量: 99.2Wh
出力パワー:128W
充電(100W):1.8H
サイクル回数:約2,000回
サイズ|重量:126×86.5×87mm|0.96kg
Anker Solix C200 DC Portable Power Station 192Wh ポータブル電源

価格:19,990円
容量: 192Wh
出力パワー:200W
充電(100W):1.7H
サイクル回数:—
サイズ|重量:11×10×18.5 cm|1.9kg
2万円台で購入できるポータブル電源
2万円台から購入できるポータブル電源を紹介しています。容量は200〜300Whで、日帰りや1泊2日のキャンプや車中泊の電子機器の充電に向いています。AC出力ポートやソケットが搭載されていたり、液晶パネルには細かな情報が表示されるなど、機能面で充実した製品が多くあります。Anker PowerHouse II 300 288Wh ポータブル電源

価格:25,800 円
容量: 288Wh
出力パワー:300W(最大516W)
充電(100W):—
サイクル回数:—
サイズ|重量:25.5 x 13.9 x 14.8 cm|4.2kg
BLUETTI 204Whポータブル電源

価格:29,800円
容量: 204Wh
AC出力:2×100V (合計300W)
充電(100W):70分
サイクル回数:リン酸鉄 3000+ サイクル
サイズ|重量:25.0 × 15.7 × 17.5cm|3.6 kg
3万円台で購入できるポータブル電源
3万円台で購入できるポータブル電源を紹介しています。容量は200〜500Whと幅が広く、日帰りや1泊2日の車中泊やキャンプで電子機器を充電するのに十分な容量となっています。EcoFlow RIVER 3(230) 230Wh ポータブル電源

価格:30,900円
容量: 230Wh
AC出力:300W (X-Boostで450W/サージ600W)
充電(100W):60分
サイクル回数:リン酸鉄 3000+(80%+)
サイズ|重量:25.5×21.2×11.3|3.5 kg
Jackery 230Wh ポータブル電源

価格:32,800円
容量: 256Wh
AC出力:最大600W
充電(100W):60分
サイクル回数:リン酸鉄リチウムイオン電池4,000回
サイズ|重量:23.1 x 15.3 x 16.8 cm|3.5 kg
LLPOWERS 299Wh ポータブル電源

価格:31,800円
容量: 299Wh
AC出力:600W(サージ 1200W)
充電(100W):60分
サイクル回数:リン酸鉄3500回以上(80%)
サイズ|重量:289×198×188mm|5.6 KG
エレコム 205Wh ポータブル電源

価格:37,246円
容量:205Wh
AC出力:300W
充電(100W):80分
サイクル回数:リン酸鉄3000回以上
サイズ|重量:248mm×158mm×152mm |4 KG
BLUETTI AC50B 448Wh ポータブル電源

価格:39,800円
容量:448Wh
AC出力:2×100V (合計700W)
充電(100W):70分
サイクル回数:リン酸鉄3000+
サイズ|重量:28.0 × 20.0 × 22.0 cm |6.7 kg
4万円台〜ポータブル電源
4万円台から購入できるポータブル電源を紹介しています。2泊3日のキャンプや車中泊でも電子機器や小型の家電が使用できる大容量のポータブル電源です。しかし、ドライヤーやIHコンロなどの消費電力が大きいものを使用するのは難しいです。JVCケンウッド375Wh ポータブル電源

価格:44,500円
容量:375Wh
AC出力:200W(瞬間最大400W)
充電(100W):1.5時間
サイクル回数:リチウムイオン
サイズ|重量:231mm×168mm×134mm |3.6 kg
Jackery 400Wh ポータブル電源

価格:49,300円
容量:400Wh
AC出力:200W
充電(100W):-
サイクル回数:リチウムイオン
サイズ|重量:23 x 13.5 x 16 cm |4.1 kg
6万円台で購入できるポータブル電源
6万円から購入できるポータブル電源を紹介しています。容量は500Wh前後で、1泊2日で電子機器の充電をしたり、小型家電を使用するのに便利なポータブル電源です。出力数が大きい製品が多いため、使用できる小型家電の幅が広がります。EcoFlow RIVER 2 MAX 512Wh ポータブル電源

価格:64,900円
容量:512Wh
AC出力:500W
充電(100W):60分
サイクル回数:リン酸鉄3000+(80%+)
サイズ|重量:27.0×26.0×19.6 |7.2 kg
10万円〜購入できるポータブル電源
10万円から購入することができるポータブル電源を紹介しています。容量が1000Wh以上あり、定格出力も高いものが多いため、家庭で使用している電化製品の多くをポータブル電源に繋げて使用できます。非常時用、災害時用の備えとしても十分活躍してくれる容量となっています。BLUETTI 1152Wh ポータブル電源

価格:139,980円
容量:1152Wh
AC出力:4×100V (合計1800W)
充電(100W):60分
サイクル回数:リン酸鉄リチウム
サイズ|重量:34.0×24.7×31.7 cm |16.0 kg
Jackery 1264Wh ポータブル電源

価格:168,000円
容量:1264Wh
AC出力:2000W/4000W
充電(100W):1.7時間
サイクル回数:リン酸鉄リチウム
サイズ|重量:35.6x28x26cm |14.5 kg
EcoFlow DELTA3 1024Whポータブル電源

価格:139,700円
容量:1024Wh
AC出力:1500W/3000W
充電(100W):56分
サイクル回数:リン酸鉄リチウム
サイズ|重量:28.4 x 39.8 x 20 cm |12.5 kg
Anker Solix C1000 1056Wh ポータブル電源

価格:139,900円
容量:1056Wh
AC出力:1500W/2000W
充電(100W):58分
サイクル回数:リン酸鉄リチウム
サイズ|重量:37.6 x 20.5 x 28cm |12.9 kg
まとめ
ポータブル電源があることによって、電子機器の充電や小型家電を使用することができるため、キャンプや車中泊をより快適にすることができます。消費電力量が多い電化製品などを使用したい場合は、容量が大きく定格出力が高い製品を選ぶ必要があります。そのため、使用したい目的や、使用する日数、シチュエーションによって、ポータブル電源の容量や出力量を選ぶことが大切です。本記事を参考にして、ポータブル電源を選んでみてください。